知恵の古木 ―温もりを感じる軍事拠点―

冒険日誌

カーマスリビアに広がる影の木の森。その中の大木が朽ちた後、知恵の古木になった。
おしゃべりなフクロウがそう言っていた。
カルフェオンよりカーマスリビアの地へ足を踏み入れた私は、途中ガーゴイルと戦いを繰り広げ、アタニスの美しい旋律を聞き、そしてここ、知恵の古木へと辿り着いた。
遠くから見ると丘のようだった巨木は、近づくと幹や枝、根が複雑に絡み合っており、それが一本の木であったのかもよくわからなくなる。
内部が空洞となっており、そこにいる人々は本を読んだりダーツに興じたり思い思いにゆったりとした時を過ごしているように見えた。
だが、後からわかったのだが、知恵の古木、その位置する場所は、ナバン平原とマンシャウムの森を北に、南にガイピンラーシア寺院、さらには東のアヒブの領地オーディリタにつながるドジャックトンネルを監視する、レンジャー軍の最重要軍事拠点だった。
知恵の古木が陥落すれば首都グラナは目と鼻の先、穏やかな時を過ごしているかのように見えた住民たちは、その実、カーマスリビアを覆う内戦のすぐ側にいたのだ。

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