マルチャー前線基地 ―高原に吹く冒険の風―

冒険日誌

知恵の古木からどれほどの時間を走っただろうか。
凄惨なカーマスリビアの色が残るアビブとガネルの紛争地帯を抜け、私の目に映るのは峻険で壮大な山々。
土は痩せ、馬の蹄の音が響く。そろそろ休憩かと思った頃、細かった山道は開け、高原の少し冷たい風が私達を撫でた。
気持ちがいい。ここがドリガン、風と大地のドリガン。
そして遠くには人が過ごすテントの影、火にくべられた鍋から、高地でも自生する山菜の独特なツンとした香りが漂ってきた。
今晩はここで過ごそうか。

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